酒田商工会議所(山形県)や酒田市、中心市街地まちづくり推進センターは5月から11月にかけて、まちを散策するイベント「ぶら探(たん)酒田」を行っている。同イベントは、酒田市の歴史や魅力をより多くの人に知ってもらうことを目的に、月に1回(8月は除く)開催しているもの。参加費は無料で、事前の申し込みも不要であるために気軽に参加できる。毎回100人以上の参加者が集まる人気のイベントだ。
「ぶら探酒田」は、主に同市に住んでいる人を対象に、まちの歴史などを学び魅力を再発見してもらうことを目的に始まったイベントだ。普段は車で通り過ぎてしまうことが多いため、実際に歩いてみると地元の人でも多くの発見があるという。
8月を除く5月から11月にかけて、毎月第2土曜日に開催している。歩く時間は2~3時間程で、距離は2~4キロメートル程度。平成27年度から始まったイベントで、市民の間で評判が広まり、現在では1回の開催に200人近くの参加者が集まることもある。
酒田市観光ガイド協会員の案内で散策し、さらに、日頃からまち歩きをテーマに観光スポットについて情報交換をしている「湊(みなと)町さかた探検隊」のサポートもある。参加者からは、「ガイドから説明を聞けるため正確な情報を得ることができる」「事前申し込みが不要なので参加しやすい」などの声が寄せられている。
イベントの開催ごとにテーマが設定されており、寺社など歴史的なスポットに加え、屋台村や公園なども訪れる。次回の開催日である9月9日には、亀ヶ崎城跡を中心に散策する。
同市は歴史あるまち。そのため、数多くの見どころが存在する。古くは出羽国の中心都市として栄え、江戸時代に入ってからは北前船の寄港地としてにぎわった。北前船とは、「動く総合商社」とも呼ばれる船で、平成29年4月には同市をはじめとする北前船の寄港地が日本遺産に認定された。
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