横手商工会議所(秋田県)は15日、「初めてのタブレットアプリ作り大会」セミナーを開催した。次世代のIT人材の育成・交流を目的とした「ITエースをねらえ!」プロジェクトの一環として、IT業界に興味のある高校生など15人が参加した。
セミナーではIT初心者を対象に、横手市が公開している「横手やきそば」のオープンデータを利用し、使いやすいアプリを考えるというテーマに取り組んだ。どういった情報を追加すれば便利なのかを参加者全員で検討し、実際に横手やきそばを食べに行き、写真を撮影したり、必要な情報を店舗から収集。そのデータをタブレットアプリにするプロセスを専門家から学んだ。
同プロジェクトは、東日本大震災からの復興の一助になればと平成23年にスタートし、今回で第8弾となる。当初はITに興味のある人材をスペシャリストに育てることが主な目的だったが、回を重ねるうちに、今までITに縁のなかった人にも活用のきっかけを提供していければという取り組みに発展。インターネットやSNSの活用など、地域のITリテラシー向上に貢献している。同所のセミナー担当者は、「市内のIT活用の裾野を広げるプロジェクトとしても、力を注いでいきたい」と話している。
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