久慈商工会議所(岩手県)は、新型コロナウイルスの影響を受けている飲食・交通業などの消費喚起を促し地域経済の活性化につなげるため、久慈市の事業委託を受け、市内で使える商品券3種類を発行した。
プレミアム率はどれも50%で、「飲食券」は4000円で6000円分、「宿泊者・施設利用者飲食券」は1000円で1500円分、「交通券」はバスやタクシーなどで2000円が3000円分として利用できる。
特に「飲食券」は、販売開始1カ月で発行数2万冊のうち約半数を売り上げ、好調だ。利用者からは「外食に出掛ける良い機会となった」、事業所からは「飲食券を使う方が多く、驚いている」などうれしい声が届いている。一方で、「宿泊者・施設利用者飲食券」「交通券」は販売数が伸び悩んでいる。この状況を見て同所は、「交通券」をタクシー内でも販売。「宿泊者・施設利用者飲食券」においても、使い方や買い方が広く浸透するよう加盟店に協力を呼び掛けている。
同所の石渡範さんは、「この事業により外食する機会を増やすことで、店舗側は希望を持ち、客側は懇意の店舗を応援するきっかけとなれば」との思いを話した。
購入は居住地を問わず可能。同所や宿泊施設などで来年1月31日まで販売し、なくなり次第終了となる。使用期限は来年2月28日まで。
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