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まちの視点 客を呼ぶ品揃えの哲学

今では「スズノブの店頭に並べば一流」と言われるまでに産地の信頼を得ている

東京・目黒区の米穀店「スズノブ」は東急東横線都立大学駅から数分の生活道路沿いにある、およそ40坪の店。半分は精米機とその作業場に占められ、残る20坪程度の売り場に全国各地の銘柄米が陳列されている。その数、なんと65品目。

しかも、その一つ一つが店主自ら産地へ足を運び、選び抜いた銘柄だ。中には、生産者と共に開発してきた銘柄も少なくない。この店主、ただ者ではないのだ。

オリジナルの透明什器に玄米の状態で陳列され、顧客の好みから用途、家族構成や生活環境を聞きながら、お勧めの一つを選ぶ。それを1㎏単位から精米して販売する。 少量ゆえ、顧客はさまざまな銘柄を楽しむことができる。加えて、米は生鮮食品だから、精米したら早く食べきってほしいという店主の願いもある。どのように研ぎ、炊くと、最も本来の味を引き出せるか、保存方法についての説明も念入りだ。

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