大船渡商工会議所(岩手県)などで組織される三陸・大船渡夏まつり実行委員会は、夏の一大イベントである「三陸・大船渡夏まつり」を8月6、7日に2年ぶりに開催した。
例年実施しているステージイベントや飲食・露店ブースは設けず、販売チケットを県内在住者に限定するなど感染症対策を徹底。規模を縮小しての開催だったが、打ち上げられた8000発の花火は大船渡の夜空を彩り、華やかにイルミネーションされた海上七夕船「大船渡丸」が、竿灯がともる漁船とともに大船渡湾内の巡航し、人々の心を魅了した。「大船渡丸」は、10年前の震災時に流された後に戻った奇跡の船としても知られ、船を所有する同所の修理により復活し、祭りでその輝きを放った。
訪れた市民からは、「2年ぶりの開催で感慨深い」「コロナの影響で規模は縮小されているが、打ち上げ花火を見て明るい気持ちになれた」など、夏祭りを楽しんだ声が多く寄せられた。
花火は、コロナ禍で来場できない人のために、YouTubeでもリアルタイムで配信した。
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