各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
伊丹商工会議所は、「清酒発祥の地」といわれる伊丹市の地酒を中心に、新商品の甘酒や酒を使った菓子などを紹介した。同市は江戸時代に酒造業で栄えたまち。現在の透明な「清酒」は同市鴻池地域で発明されたといわれ、大量生産の技術を確立して江戸に大量に酒を送っていたという。
今回は、江戸幕府へ「御免酒(ごめんしゅ)」と呼ばれる官用酒を納めた歴史を持つ伊丹老松酒造と、銘酒「白雪」で人気の小西酒造がこだわりの日本酒を出品。「乾杯は伊丹の酒で」をキャッチフレーズにPRした。
新開発の甘酒「老松丹水あまざけ」はコメと米こうじ、大吟醸の酒かすでつくった甘酒。ヘルシーな甘味料として注目されている「希少糖」を加え、優しい甘さが特徴だ。同所と伊丹老松酒造、市内の希少糖製造会社・松谷化学工業、兵庫県立大学などが連携して開発。伊丹の新たな特産品としてアピールしていく。
地酒ケーキ「酒蔵通り」は、地酒の吟醸酒かすを使った甘酒のあんをカステラ生地で挟んだもので、こちらも希少糖を使用。また、地酒と吟醸酒かすをぜいたくに使った2種類のゼリー「酔雫(よいしずく)」もブースに並んだ。
そのほか、清酒発祥の地、鴻池のマスコットキャラクター「たるまる」の焼き印付き「鴻池たるまるせんべい」などお土産にお薦めの商品も販売した。
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