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宇津井輝史

コラムニスト 宇津井輝史

戦争が終わって75年が経つ。コロナ禍の終戦記念日はひっそりと過ぎていった。1世紀の四分の三という遥かな時間はどういう意味を持つか。何よりもまず、この間、この国はいかな…

コラムニスト 宇津井輝史

20世紀が始まったのは1901(明治34)年である。当時の日本人は慣れ親しむ元号以外の数え方があることなど関心がなかった。世紀が変わったからといってさしたるイベントはない。慶…

コラムニスト 宇津井輝史

人は何よりもまず自分に関心がある。自分以外の、自分を取り巻くすべてのものが「世界」である。世界は分からないことだらけだが、それをどう認識するか。これを世界観と呼ぶ。…

コラムニスト 宇津井輝史

スポーツの記録を伸ばす上で、用具のサポートがどこまで許されるのか。米国N社製厚底靴が問題になったのは記憶に新しい。2018年にこれを履く選手がマラソンで2時間1分台の記録…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

誰も反対できないことを声高に叫ぶ人々がいる。核兵器の廃絶は誰もが望むことである。それを訴える勇気はむろん称えられるべきだが、ただちに廃絶できない事情を無視していては…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

日本語は難しい。他言語話者が習得しにくいだけでなく、母語とする人にとっても複雑怪奇である。そもそも「日本語」が普及したのは明治以後。国民を創るため、各地の「お国こと…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

国家間の関係は、地理や地勢、海洋や資源に依存する。戦前は日本でも地政学の研究が盛んだった。だが戦後は戦争指導理論とされて遠ざけられた。戦争に敗れ、破滅に導いたのは、…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

今年7月7日午後、一艘の丸木舟が台湾東岸を出航した。男女5人の漕ぎ手が乗り組む舟は全長7・6メートル。復元した石斧で切り倒した杉の木を石器でくりぬいた3万年前の「縄文の舟…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

寄付とは見返りを求めない行為である。ふるさと納税も、故郷や応援したい市町村への寄付行為の奨励という趣旨で始まった。だが、2千円を超えた分が住民税の減税などにより、実…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

平成がまもなく幕を下ろす。どんな時代だったのか。地震や風水害など天変地異に見舞われたのは、被災地の方々はむろん、多くの国民にとってつらい経験だった。絆という言葉を安…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

この世界は神が創った。特定の宗教が奉じる神様ではない。ヒトの体ひとつとっても、これほど精緻な設計図を描けるのは神のほかにあるまい。むろん生物は進化する。体を変えてゆ…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

ダイエット中の人は体重計の表示に一喜一憂する。国際貿易から買い物まで、商取引はモノの重さを単位として値段を付ける。タンパク質の質量を精密に測定するのは医療技術の発展…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

デンマークのエースストライカーとして活躍したブライアン・ラウドルップは祖国で神様のような存在である。兄のミハイルはかつてJ1のヴィッセル神戸に在籍した。あるときミハイ…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

のちに冒険家と呼ばれる堀江謙一さんが、米サンフランシスコの港にヨットを着けたのは1962年8月12日の夕方だった。わずか19フィートのマーメイド号で単独無寄港太平洋横断を達…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

生物はなぜウソをつくのか。ある種の食虫植物は、獲物が好みそうに偽装した葉を罠にして虫をだます。カマキリの一種は鳥の襲撃から身を守るために、周囲の枝そっくりに自らを偽…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

桜が開花した地域とこれから開花する地域を結んだ境界に引いた線を桜前線と呼ぶ。春が忍び寄ってくると、縦長の日本列島を前線が北上する。むろん桜は気温に敏感なので、同品種…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

仮想通貨は通貨なのかとの疑問が消えない。確かに取引所に口座開設を申請し、アカウント作成が完了して円と交換したコインを手に入れれば、現金と同様に取引ができるようになる…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

いまから6500万年前、地球上から恐竜が突然消えた。原因は長く科学界の謎とされ、諸説交錯した。絶滅が、巨大隕石の衝突によると断定したのは米国の物理学者アルバレス父子だっ…

文章ラボ主宰 宇津井輝史

誰が初めに言ったのかは知らぬが、日本人が過大評価しているものが3つあるという。オリンピックとノーベル賞、そして国連である。オリンピックは国威をかけた祭典だからメダル…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

鉄路はどうなるのか。3月11日号の小欄で、経営難からJR地方路線の廃止・縮小が相次ぐ事態に愚考を展開したら、読者の反響があったので再度提起してみたい。▼かつて人とモノを運…