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宇津井輝史

文章ラボ主宰・宇津井輝史

むきになって目くじらを立てるほどではないが、カタカナ語の氾濫にイラつく人は多かろう。日本にはない考え方が英語圏から言葉と一緒に入ってきたとき、本来の意味を損なわない…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

地政学がブームである。戦時中に戦争を煽った罪で戦後はずっと忌避され、一般の大学でも地政学は封印された。だからここ数年の地政学関係書籍の相次ぐ出版は隔世の感がある。だ…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

企業は人々が求めるものを提供する。企業の社会的価値はそこにある。人々はまた、いまはまだ存在しない製品やサービスに対して潜在的な欲求を持つ。企業はそれを先取りせねばな…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

ノーベル賞を過大評価すべきでないとの意見がある。確かに文学賞や平和賞は主宰者の主観が入る。私見ながら詩人ボブ・ディランを高く評価していたから、文学賞の受賞は朗報だが…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

国籍を移すのは、いまはそう難しくない。移民や難民の認定はこのところ厳しさを増すが、それでも20世紀以降は人が国境を越えて移動するようになった。混血も進んだ。むろん血統…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

女性革命家ローザ・ルクセンブルクは、民衆が失敗の積み重ねから学習する結果が実り多いものをもたらすとの言葉を残した。英国民がEUからの離脱を選んだのをどう評価すべきか。…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

一片のブログから保育園不足が国会論議になったのは記憶に新しい。ソーシャルメディアが社会を動かす力を持った証左だが、一方で税金が必要なところに使われていないのでは、と…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

またしてもあいまいさが問題になった。リオ五輪のマラソン代表選考基準である。女子の場合で経過を追うと、2月の大阪国際で福士選手が優勝。陸連の設定タイムをクリアする見事…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

産業革命は偶然には起きない。五体の限界を科学技術が代替できるレベルに達したときに実現する。速く移動したい願いが内燃機関をつくり、空を飛びたい願望が飛行機に結実した。…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

ドイツには何度か旅をした。旅の断片からドイツ気質が知れる経験もした。たとえば鉄道。低いプラットフォームから列車に乗り込む際、ここに把手があればと思う位置に、順番に掴…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

夏の甲子園は盛り上がった。高校野球100周年の記念すべき大会にふさわしい好試合が続いた。話題の選手だけでなく、走攻守にわたり野球の醍醐味を示すプレーを見せた。逆転に次…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

イランに「知は力なり」という詩句がある。民族叙事詩人フェルドウスィーの言葉である。ペルシャ人は古来、詩を愛好する。選び抜かれた言葉に人生の真実があると考える。効率至…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

西アフリカで猛威を振るったエボラ出血熱だが、世界保健機関(WHO)は先月、リベリアでの終息を宣言した。ギニアやシエラレオネでも国際的な努力が続く。▼流行は2013年12月にギニ…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

河井酔茗に『ゆずりは』という詩がある。新しい葉ができると古い葉が落ちるその名の木になぞらえ、子どもたちに「おまえたちは何をほしがらないでも/すべてのものがおまえたち…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

ギリシャ人は議論好きだ。ギリシャ古典哲学とローマ法とキリスト教。これらが三位一体となって西欧文明を築いた。民主主義という思想や資本主義という制度を生んだのもこの文明…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

人の親切は身にしみる。その土地に不案内な旅行者にはどの国の人も親切だが、日本に生きていると、とりわけ親切に出会うことが多い。海外からの旅行者も、日本人の美質として押…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

かつて海外土産の定番はスコッチウイスキーだった。この蒸留酒が、琥珀色に輝いて芳醇な香りを放つようになったのは300年ほど前のことだ。スコッチの故郷スコットランドを併合…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

負けた試合には価値がないのだろうか。スポーツを観る私たちは確かに勝敗に一喜一憂する。サッカーW杯など国際試合では国の勝利が国威発揚と結びつく。そこに商業主義が入り込…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

経済規模の拡大は人々の生活を豊かにし続けた。人はすっかりそれに慣れきってしまった。人類の一人当たりGDPは西暦元年には400ドル。これが1000年続いた。600ドルになるのに800…

文章ラボ主宰・宇津井輝史

現在の世界秩序すなわち国境のあり方は絶対的なものか。それともずっと先の最終目標に至るまでのプロセスに過ぎないのか。国際社会が今の国境を絶対不可侵としたのは、二度と戦…