横須賀商工会議所(神奈川県)は、昨年4月から取り組む「新時代の農業人育成プロジェクト」を広報するため、今年9月、「産農人」新聞を発行した。
同プロジェクトは、市場分析や商品開発のセンスを持ち、戦略的にビジネスに結び付ける経営感覚を身に付けた農業人(「産農人」と命名)の育成を目的としたもので、同所を中心に県立三浦初声高校と横須賀市の若手農家、飲食店、食品大手のカゴメが連携して推進している。農業を志す高校生に農作業の技術から野菜の加工技術、飲食店でのメニュー開発まで学べる育成プログラムを授業の一環として提供し、これまでに6人が参加した。
「産農人」新聞第1号では、プロジェクトの狙いやプログラムに参加した高校生の声、生徒の受け入れ農家の声などを取り上げ、「生徒の興味や関心を広げた」と成果を紹介している。同新聞は同所職員と地域メディアのタウンニュース社横須賀編集室が連携して編集。会員企業、教育関係者、行政など広く配布する。
受け入れ農家の鈴也ファームは「高校生の学習意欲は高く、可能性は計り知れない」と今後に期待を寄せ、同所は「商工会議所が核となって、産農人を育成したい」と意気込みを見せている。
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