まちで新入社員のスーツ姿を見かける季節になりました。
私は、若者を育てるには、まず社会常識を身に付けることの大切さを伝えなければならないという考えから、“しつけとマナー”を入社式の話のテーマとして選んできました。
昔から、「最近の若者は社会的常識が欠落している」という言葉を耳にします。今の若者だけでなく、昔から若者は常識がないものとされてきました。それは当然の話で、彼らにとって常識とは自分世代、18歳や22歳の常識のことで、ほかの世代は想定していないのです。しかし社会人になった日から会社で求められるのは、会社の常識であり、社会的常識です。それは何かというと、お付き合いするあらゆる年代層の人の常識のことで、若者が考えている常識とは、言葉の意味が違っています。
コンサルタントという仕事を想定すると、クライアントが50歳の経営者であった場合、仕事を依頼されるためには、まず50歳の経営者のマインドと常識を理解する必要があります。それができないと、「若いやつはマナーが悪い、口の利き方を知らない、話が通じない」といった、枝葉末節の問題が先になってしまい、仕事が取れるはずがありません。若い世代の常識しか持たないサラリーマンに自社の運命を託すわけがないからです。
