日本・東京商工会議所は2月19日、「商工会議所におけるエネルギー・環境関連の取り組みに関する調査」の結果を公表した。調査は、各地商工会議所におけるエネルギー・環境関連(GXやカーボンニュートラルなど含む)の取り組み状況を把握し、政府への意見・要望や実効性のある支援策の検討に活用するために実施。調査によると、回答した商工会議所の約8割が、「管内事業者を対象としたエネルギー・環境関連事業」を実施している一方、約9割の商工会議所が事業者向けに事業やサービスを実施するに当たり、課題を抱えていることが分かった。調査期間は2025年12月9日~2026年2月4日。全国299商工会議所から回答を得た(回答率58・0%)。
管内事業者を対象としたエネルギー・環境関連事業・サービスについては、80・6%(241商工会議所)が「行っている」と回答。取り組んでいる事業内容は、「セミナー・講演会・勉強会・イベントなどの開催」が136商工会議所で最も多く、次いで「会報・Web・メルマガを通じた情報発信(支援策・イベントなど)」(135商工会議所)が多かった。
また、事業・サービス実施に当たっては、90・9%(272商工会議所)が「課題がある」と回答。具体的には、「職員のエネルギー・環境関連の知識不足」(183商工会議所)が最も多く、次いで「管内事業者のエネルギー・環境分野への関心の低さ」(165商工会議所)、「職員のマンパワー不足」(147商工会議所)の順で多かった。職員の知識不足、マンパワー不足などが課題として挙げられている中で、事業者の関心を高める施策とともに、職員の育成が不可欠な状況となっている。
商工会議所環境アクションプランについては、1月末時点で49商工会議所が策定済み。また、現時点では未策定ではあるものの、「今年度内に策定する予定」「策定時期は未定だが、策定する意向あり」との回答が17商工会議所、「今後策定に向け前向きに検討したい」との回答が94商工会議所からあり、今後の取り組み拡大が期待される。
なお、策定済み商工会議所からは、策定したことで得られたメリットについて、「所内のエネルギー使用量などが減少し、コスト削減につながった」(16商工会議所)といった回答が寄せられたほか、「管内 事業者の『省エネ視点を加味した経営改善』の取り組みが促進された」(8商工会議所)といった外部効果を挙げる声もあった。