射水商工会議所(富山県)はこのほど、新湊地区の魅力をテーマ別に紹介している冊子「新湊歴史ヒストリア」の特製収納ボックス入り全10巻セットを発売した。冊子は同所が実施する「魅力発信プロジェクト」の一環として、2015年に発行を開始。25年発行の第10巻をもって完結したことを記念して今回のセットを制作した。1000セット限定で、同所や道の駅「まるごと射水」で販売しているほか、市内の小中学校、高校など27校や、関係団体に無償配布した。
冊子は「寺社」「街道」「曳山」「潟&港」「食文化」「開運」「城下」「伝統文化獅子舞」「船運」「人」という新湊地区において重要な10個のジャンルをそれぞれ深掘りしている。まち歩きに持ち運びやすいようA5サイズで制作されており、紙媒体のほか、同所ホームページでも公開している。
制作に当たっては先人たちの功績を改めて認識するとともに、地元の子どもたちの郷土愛の醸成、まちの良さを市外へ発信し、来訪者に行ってみたい、歩いてみたいと感じてほしいという思いが込められている。そうした思いによる質の高い解説やコンパクトで分かりやすい構成から手に取ってもらう機会が多く、発行当初から話題を呼んでいる。また、地域文化への関心の高まりとともに、その継承にも大きく貢献しており、今後も市内外へ発信し続けることで交流人口の増加を目指す。
同所担当者は「一つの地域をここまで深掘りした冊子を制作している例は他になく、県内外から研究の参考資料として取り寄せたいという声もいただいている」と反響について言及。「日常の風景にスポットを当てているので、観光客のまち歩きにぴったりであるとともに、地元の方々に地域への愛着を持ってもらうきっかけにもなった。今回の販売を機に、新湊地区に再度関心を向けていただき、地域のファンが増えてくれたらうれしい」と話した。
