高知商工会議所は4月22日、新商工会館の完成に伴い、完成記念式典を開催した。新会館は旧会館の北側隣接地に5階建てで建設。今後、旧会館の解体、駐車場の整備を進め、11月末にグランドオープンする。
建設に当たっては(1)防災拠点(2)環境への配慮(3)働きやすい職場づくり――の3点を重視した。(1)については、一般的なビルと比べて1.25倍の耐震性を持ち、地震などの揺れによる配管の破損が少ない施工方法を採用。10月末に設置予定の貯水槽には10トンの水をためて館内に供給できるなど、災害に強い構造となっている。また、震度5弱以上で正面玄関が自動解錠するため、近隣住民の避難所としても機能するほか、大規模災害が発生した際には、高知市との協定に基づき、地域経済の復旧・復興の拠点としての役割も持つ。
(2)については、環境省が定める年間1次エネルギー消費量の収支ゼロを目指す建物「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の実証事業にも採択された。外壁などの高断熱化、高効率な空調、自家発電のための太陽光パネルを110枚設置し、エネルギー消費の75%以上の削減を目指す。
(3)については、来所する人の利便性向上や日常業務の効率化のため、グループアドレスの導入、電子決済によるペーパーレス化、セキュリティ対策のためのサーバー類のクラウド化などを推進する。また、デジタルを用いた支援サービスや付帯サービス、AIを用いた事務生産性の向上にも取り組む。
式典で同所の西山彰一会頭は「新しい拠点を地域、経済発展のために十分活用していきたい」と今後の抱負を述べた。
