地元小学校の夏休み期間、多くの商工会議所が会員企業の協力の下、小学生と保護者を対象に企業見学や職業体験などができるイベントを開催した。参加した児童・保護者からは「仕事が楽しかった」「普段できない体験ができた」「地元企業で働きたい」などの声も寄せられ好評だったようだ。特集では、6商工会議所の取り組みを紹介する。
工場の機械に親子で関心
白山(石川県)
白山商工会議所は8月21日、白山市在住の小学生と保護者を対象に「地域力再発見 知っとる⁉ ツアー」を開催した。
同所管内には、優れたものづくり企業や創業100年超の老舗企業などが多数存在するにもかかわらず、地域の人々にあまり知られていないという。
そこで同所では、地域住民を対象に、これらの企業をバスで巡り、普段見ることができない製造現場などに触れてもらい、知っているようで知らない地元企業の素晴らしさなどを感じてもらうツアーを企画、7年前からスタートした。
第10弾となる今回は小学生が参加しやすい夏休みに開催日を設定し、児童と保護者合計20人が参加。
今年4月にオープンした「道の駅 めぐみ白山」に集合し、完成までの経緯と施設説明を駅長から受けた。その後、北陸新幹線の車両基地および車両工場として2014年に開所したJR西日本の白山総合車両所に移動。同車両所の屋上からその広さを体感し、屋内では北陸新幹線の車両を間近で見学した。
次の訪問先は、建設機械や農業機械などのキャビン(運転席)専門メーカーで、特に小型建機用キャビンの分野で国内トップクラスのシェアを誇る1974年創業の共和産業。同社でキャビンの製造工程などを見学した児童からは「いろいろな機械が動いているところを見ることができて楽しかった」と高い興味を抱く感想などが寄せられた。
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