イヤなことがあったときは食事で心のケアを
イヤなことがあったとき、「なにくそ!」と奮起できるうちは、まだ安心です。でも、自分を卑下したり、悲しい気持ちに浸ってしまったり……。本来持っている力でさえなかなか出せなくなってしまったら、きちんとセルフケアをしてあげなくてはいけません。
ヒスタミンという脳の神経伝達物質が優勢になりがちなときは、悲しい気持ちに支配されやすくなります。そんなときには、血中のヒスタミン濃度を下げる働きがあるメチオニンの力を借りましょう。メチオニンは、うつ病の症状を改善する効果もあり、治療薬としても使われることがあるアミノ酸の一種。セロトニンやドーパミンなど、前向きで活動的なホルモンをつくるときにも欠かせない物質です。
メチオニンは、大豆、レバー、しらす干し、マグロなどに多く含まれます。そして、その合成をサポートするビタミンB12は、レバーやアサリ、カキ、シジミなどに多く、植物性のものにはほとんど含まれないので、ベジタリアンの人や、過度な食事制限をしている人は注意が必要です。
何かイヤなことがあったとき、事態を謙虚に受け止めつつも、前進できるだけの気力と体力を維持しておくことは大事ですよね。
フライパンひとつでできるメチオニン強化メニュー
アサリと大豆のトマトガーリック蒸し
材料(つくりやすい分量)
アサリ…1パック
トマト…1個
大豆(水煮)…100g
にんにく(スライスしたもの)…1かけ
オリーブオイル…大さじ1
酒…大さじ2
塩・こしょう…適宜
つくり方
①砂抜きしたアサリは殻と殻をこすり合わせるように水洗いし、水気を切る
②トマトはヘタをとり、1.5cm角に切る
③フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、香りがたったらアサリ、トマト、大豆、酒を加え、フライパンに蓋をし、中火で3~4分蒸し焼きにする
④アサリの口が開いたら塩・こしょうで味を調え、器に盛る
ワンポイントアドバイス
朝 ごはん、納豆、みそ汁
昼 サラダランチ
夜 ごはん、ひじきと大豆の煮物、揚げ出し豆腐、みそ汁、青菜のごまあえ
ランチをうまく活用しましょう
活動量が多い日中は、消化しやすく太りにくい時間帯です。この食事例のように動物性のものを避けがちな人も、お昼には積極的に魚介類などを食べましょう。
※月刊石垣2014年7月号に掲載された記事です。
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