事例5 海外YouTuberを起爆剤に海外販売を全面バックアップ
ダイレクト(大分県大分市)
「CROSS BORDER SABAE」の特徴である海外YouTuberプロモーション。その運営にあたるダイレクトは、2400人超の海外YouTuberの情報を持つ。同社の視点で「CROSS BORDER SABAE」の魅力に迫った。
商品力があればチャンス大 リスクゼロで国外にも展開
動画配信サイト、YouTubeに自作の動画を継続的に公開し、その動画に付帯された広告で収入を得ているYouTuber。トップYouTuberともなると、テレビタレント以上に影響力を持つ者も少なくない。だが、海外に目を向ければ、YouTuberの影響力は日本国内の比ではない。YouTubeをはじめ、各SNSの影響力のあるインフルエンサーが商品やサービスを紹介することで、認知や購買数に絶大な効果を上げる。今、インフルエンサーマーケティング市場は急成長しており、その時流を読んでコア事業としたのがダイレクトだ。同社の藤井太一さんは言う。
「2020年12月までは自社の越境ECサイトがありました。このサイトのプロモーションとして17年に海外YouTuberにコンタクトしたことが始まりです。インバウンドのYouTuberと連動して事業は好調でしたが、コロナ禍で事業の再設計を迫られました」
その任を託されたのが藤井さんで、再設計の最中(さなか)に出会ったのが前述した鯖江商工会議所の田中英臣さんだ。
「越境EC市場に対して日本企業は良くも悪くも慎重で、特に意思決定までのスピードは海外企業の10倍は遅い感覚です。コロナ禍で越境EC市場が伸びている中、中小企業にもリスクフリーで利用してもらえるサービスがつくれないかと、田中さんにプレゼンしたのがCROSS BORDER SABAEの原型です」
自社で越境ECサイトを持っていた頃、ゼンマーケットは競合相手だが、「ゼンプラス」はECを研究し尽くしたサイト。だからこそ初めて越境ECを利用するには最適なサイトと捉え、事業連携に奔走した。
「越境ECはサイトごとに得意とする国や商品が違うので、今後は連携サイトをもっと選べるようにしていく方向です。でも、利用者に注意してもらいたいのが、国内で結果が出ないから海外で勝負! は勘違いの発想だということ。海外の方が競合は多くシビアなため、弊社で海外YouTuberを任命する前に商品力があるかどうか、精査しています。それでも海外を狙うなら、行動あるのみ。リスクフリーなCROSS BORDER SABAEを活用しない手はありません」
会社データ
社名:ダイレクト株式会社
所在地:大分県大分市都町2-1-10 ウォーカービル8F
電話:097-573-3131
代表者:田中康晴 代表取締役
従業員:7人
【大分商工会議所】
※月刊石垣2021年9月号に掲載された記事です。
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