このコラムでは、容リ法(容器包装リサイクル法)の解説をしていますが、今回は容リ法の枠を超えて、持続可能で安心して暮らせる社会を目指すために企業や消費者は何ができるのかを考えてみたいと思います。 突然ですが、「3R(スリーアール)」という言葉をご存じですか? 今回は、3Rについて解説します。
Q 3Rとは何でしょうか?
A 3RはReduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の三つの「R」の総称です。リデュースは、製品をつくるときに使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること。リユースは、使用済み製品やその部品などを繰り返し使用すること。リサイクルは、廃棄物などを原材料やエネルギー源として有効利用することです。リサイクルはなじみがあり、皆さんも実践されていると思いますが、リデュースとリユースは、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
Q 皆さんが実践できる3Rは?
A 誰もが実践できる3Rには、次のようなことがあります。 リデュース:買い物の際、商品の過剰包装を断わる。マイバッグを持参してレジ袋を使用しないことなど。 リユース:リターナブル容器に入った製品を選び、使い終わった時にはリユース回収に出すことなど。 リサイクル:住んでいる町のルールに従って資源ごみの分別回収に協力する。リサイクル製品を積極的に利用することなど。 企業もリデュース、リユース、リサイクルを促進するためにさまざまな取り組みをしています。例えば、詰め替え容器の製品を普及させる、使用済みの製品や容器を回収して再利用する、また、製品の設計段階において使用後のリサイクルがしやすいような工夫もしています。
Q 3Rに優先順位があることを、ご存じですか?
A まずは、使い捨てや過剰消費を見直す(Reduce)、次に詰め替え製品、リターナブル容器を選ぶ(Reuse)。それでも出てしまったごみはなるべく資源として再利用する(Recycle)の順です。3Rのアクションは、私たちが身近な暮らしの中で、誰にでもできるSDGsに向けた取り組みです。環境問題の解決は、一人一人の意識と行動から始まります。
環境省WEBマガジン「ecojin」「3R徹底宣言!」はこちら https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin/feature1/20221116.html
これまでの連載はこちら(日商Assist Biz) ▶ https://ab.jcci.or.jp/series/4164/
公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会 ▶ https://www.jcpra.or.jp/
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