名寄商工会議所(北海道)と北海道電力は11月22日、同所が運営する地域電子通貨「Yoroca(ヨロカ)」と同社のポイントサービス「エネモポイント」を連携すると発表した。北海道電力が運営するウェブサービス「ほくでんエネモール」から申し込むことで、ためたエネモポイントを1口300ポイント単位でYorocaに交換して使えるようになった。
同事業はYorocaの運用開始1周年を記念したもの。北海道電力の「地域の人々と共に新たな価値をつくり上げる『共創』」の考えと、Yorocaが目指す「地域DXの推進、地域内循環による新たな地域づくり」の価値観が一致し、今回の連携に至った。
Yorocaは2023年11月に、地域のDX推進事業の一つとして同所が運用を開始した地域電子通貨。名寄市民だけでなく、誰でもカードを取得できる。240店舗以上が加盟し、カード発行枚数は1万6000枚を超えている(うち、約1万人がスマートフォンアプリにも登録)。利用額は約3億円に上り、ポイント利用額も約1億4000万ポイントに達している。
一方のエネモポイントは、北海道電力の利用者が電気の利用状況などを確認できるウェブサービス「ほくでんエネモール」で使えるポイントで、コンビニや家具店、ドラッグストアなどともポイント連携の実績がある。今回の連携により、Yorocaが地域でより利用される通貨となることが期待されている。
同所の藤田健慈会頭は「Yorocaについては地域の協力で徐々に成長しているが、世の中に多くのポイントサービスがある中、どう育てていくかが課題。今回のポイント連携を市民に広く理解してもらい、使い勝手の良いポイントとして育てたい。今回の連携は北海道電力の深い理解と支援によるもので、期待に添えるよう取り組みたい」と話した。
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