遠軽商工会議所(北海道)はこのほど、Googleビジネスプロフィールを活用してもらうため、会員事業者約200社を巡回し、無料支援サービスを実施した。Googleビジネスプロフィールは、Google検索された店舗の営業時間、電話番号、マップや写真などを組み合わせて表示する機能。情報を最適化することで該当店舗が検索画面に表示されやすくなり、顧客獲得のチャンスを増やすことができる。
同事業は近隣商工会議所とも誘客支援の実績があった企業「TAISHI」に一部業務を委託して実施した。12月2日に開催した事業者向け説明会の後、約3週間で約200社を巡回。特に集客効果が期待される飲食業・小売業・サービス業の会員事業者1社1社に足を運び、同機能の登録から運用までをサポートした。
同事業の背景には、観光客の遠軽町市街地に対する認知度の低さがある。町の郊外にはコスモスで有名な「太陽の丘えんがる公園」やジップラインなどの体験型観光を提供する道の駅「遠軽森のオホーツク」などがあり、多くの観光客が訪れているが、商店の多い市街地については認知が進んでおらず、誘客が課題となっていた。同事業では、市街地のPRポスターを観光地でも掲示し、誘客促進に力を入れた。
同所担当者は、「事業には経営指導員など3人が携わった。Googleビジネスプロフィールの登録支援を行ったことにより、事業者が新たにデジタルを活用した働き方改革の視点を持つ良いきっかけとなったと思う。また、TAISHIの担当者に帯同巡回することで、動向調査などでは把握しきれなかった小規模事業者の業況や問題点を把握することができ、支援事業の目的以外でも大変効果があった」と話した。
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