岩見沢商工会議所(北海道)はこのほど、緊急通報(110番・119番)が多言語で対応できることを周知するチラシを警察・消防と協力して作成した。外国人の日本での生活における不便なこととして「110番・119番通報は代理の人に伝えてもらう」という声が寄せられたのが作成のきっかけ。外国人に緊急通報が多言語に対応していることが認知されていないため、外国人でも事故や急病時に安心して緊急通報を利用できることを呼び掛けている。
110番のチラシは英語、中国語、韓国語、ベトナム語など7カ国語、119番は10カ国語で作成。通報から実際に警察官や救急車が現場に到着するまでの流れや通訳を介した三者通話が可能であること、救急車では31カ国語に対応した多言語翻訳アプリで会話ができることなどをイラスト付きで分かりやすく説明している。
同所担当者は「岩見沢市でも在住外国人数は増加している。今後は、110番・119番のチラシだけではなく外国人が住みやすく、働きやすいまちになるような事業を市、警察、消防など各種団体と協力して進めていきたい。また、本取り組みが全道・全国に広がり在住外国人のみならず、インバウンドも安心して観光できる環境が整備されることを期待したい」と述べた。