町田商工会議所(東京都)はこのほど、J1リーグに所属するプロサッカーチームFC町田ゼルビア、EYSC株式会社と「町田ゼルビアが地域に与えるインパクト」に関する共同調査研究プロジェクトを立ち上げた。同事業は、町田ゼルビアが地域に与える経済的・社会的価値を可視化し、今後のまちづくりに役立てることが目的。2月4日の合同記者会見では、同プロジェクトの第1弾として2025シーズンの経済的価値の測定と社会的価値のプレ評価を発表した。
プレ評価では町田ゼルビアによる地域への経済波及効果は、試合消費などの「直接効果」と、直接効果に誘発される「間接波及効果」の合算で、約191・7億円となった。そのうち観戦者・関連イベント参加者の消費による経済波及効果は73・4億円に上り、全体の約38%を占めると分析した。
社会的価値では町田ゼルビアを応援する市民は「町田市への愛着がより強く、継続して居住する意欲が強い」「暮らしやすさを感じている」「行政や地域に対する信頼や課題解決に対する期待がより強い」という傾向があることが示された。今後、経済価値だけでなく社会的価値の測定や評価に向けた調査研究を進め、町田ゼルビアが地域に与える影響、価値をさらに見える化していく。
同所の澤井宏行会頭は「町田市は、近年の地価高騰などの影響で賃料が上昇し、『町田ならではの魅力ある個店』が失われてしまうリスクがある」と指摘。また、「少子高齢化やECサイトの台頭による生活習慣の変化で地域の購買力が弱まる可能性がある」と述べ、「FC町田ゼルビアというハブをうまく活用することで、地域の個店や商店街の魅力を発信し、交流人口を取り込み、地域に対するファン層を獲得していくような仕掛けが必要だ」と述べた。
