コロナ禍の冬、各地商工会議所では、少しでもまちや人々の心を明るくしようとイルミネーション事業を企画し実施した。特集では、その中のいくつかを取り上げ、東日本編・西日本編の2回に分けて6件ずつ、全12件を紹介する。今回は、西日本編。東日本編はこちら
1・5キロの道を照らす
八日市(滋賀県)
八日市商工会議所青年部(滋賀県・八日市YEG)は2005年から始め、今回で16回目を迎えたイルミネーション事業「East Rainbow☆(イーストレインボー)」を、20年11月23日から21年2月19日まで実施した。近江鉄道八日市駅から東近江市役所までの約1・5キロメートルにわたる駅前グリーンロードの街路樹にLED電球を装飾した。
同YEGは、新型コロナウイルスの影響で自粛生活やイベントの中止などにより経済や気持ちが落ち込んだ今だからこそ、「光あふれる街」をテーマに本事業を企画。輝く光に多くの夢と希望を託し、一日でも早く今までの日常に戻れるよう願いを込めた。
会場となった駅前グリーンロード沿いにある滋賀県立八日市高校の校門前には、同校の美術部員が「夜のテーマパーク」をイメージして製作した観覧車やメリーゴーランドなどに電球を飾り付けたところ、足を止め撮影する市民の姿も見られた。
また、コロナ禍で苦境にあるにもかかわらず、166の企業・団体などから例年の約9割に当たる協賛金が寄せられ、さらに市の補助金も活用したことで、前年を上回る20万を超える電球が市民の心に明るい希望の灯をともした。
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