1960年代に日本でヒットしたSFホラー映画が、配信ドラマでリメイクされ大ヒットしている。設定の面白さや、かつての特撮を仮想現実(ⅤR)に切り替えた工夫だけでなく、登場人物の巧みな心情描写が評価されたためだろう。「時代を経ても大衆の心をつかむ作品はある」と長く映画業界を取材してきた記者は指摘し、ハリウッドでたくさんのシリーズ物が制作されてきた事例を挙げた▼
東京・銀座に超有名ブランドがカフェを開設して1年になる。昼間の時間帯は予約が取れないといわれてきたが、先日、簡単に予約が取れ、店を訪れてみた。美しい店内はにぎわっていても満席ではない。映画の題名にもなった売り物のメニューは当初、早い時間のみの提供だったが「午後もご利用できます」とのこと。店を出る時にテラス席に客はいなかった▼
東京・日本橋に本店を構える果物店はフルーツパーラーも経営している。東京駅近くの店舗は今も開店前から客が並んでいる。新鮮な果物を使ったスイーツはざん新ではないが、そのおいしさには定評があるからだろう▼
大手メディア企業の採用担当と話す機会があった。一時低迷していた新卒の就職希望者は以前の水準に戻ってきているという。業務内容が多様化していることもあるが「人を相手にした仕事の楽しさがインターンシップなどで理解されたため」と担当者は解説する▼
自社の本当の強みは何なのか。社会のどの層に貢献できるのか。企業経営者が突き詰めて確認せずに新業態に進出しても一時的な結果しか残せない可能性がある。物価高を背景とした原材料費の高騰や消費の伸び悩みといった厳しい経営環境にある今こそ、自問自答すべきだ
(時事総合研究所客員研究員・中村恒夫)