「かもめの玉子」といえば岩手県を代表する菓子。実物のカモメの玉子を見たことはないが、写真で見ると同じような大きさと形。巣に置いておいたら親鳥も間違えるのではないかと思うほどよく似ている。製造元は南三陸・大船渡市の「さいとう製菓」。初代の「鴎の玉子」が販売されたのは昭和27年。最初の玉子は、カステラのまんじゅうを鉄板で焼いたもので、下が扁平状態、上半分だけが玉子型という不完全な形だったとか。
そんな「かもめの玉子」に黒い玉子があるのをご存じだろうか。平成26年4月からJR釜石線(花巻~釜石間)に「SL銀河C58 239」が運行したのを記念して作られたもので、商品名もそのまま「SL銀河C58 239」。見た目が限りなく黒に近い濃茶。割ると外から順に黒い殻、白色、薄茶色、核に黒い塊の4層になり、それぞれブラックココア入りスイートチョコ、カステラ生地、チョコ風味餡、ビターチョコクリームでできている。
さいとう製菓の本社は東日本大震災で被災し、仮店舗で営業していたが、昨年11月15日に大船渡駅前に総本店「かもめテラス」をオープン。店内には、菓子作り体験コーナーなどもあるのでぜひ覗いてみてください。
Data
社名:さいとう製菓
所在:岩手県大船渡市赤崎町字宮野5-1
電話 :0192-26-2222
0120-311005(通販専用)
Information
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