和歌山市は、紀伊半島の北西部に位置する人口約35万人の和歌山県の県都です。
当県は、高野山、熊野三山といった世界に誇るべき歴史・文化・自然に恵まれ、近年は飛躍的に交通網が整備されたこともあり、国内外からの観光客が急増しました。県都である当市も、古事記、日本書紀に記された故地や万葉にうたわれた景勝地を有し、また、近世からは紀州徳川家の城下町として栄え、今に続く歴史に触れることができるまちです。
2017年には、万葉にうたわれた和歌の浦が『絶景の宝庫 和歌の浦』として、20年には修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)の修行の地、葛城の峰々が『「葛城修験」―里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』として、それぞれ日本遺産の認定を受けました。こうした歴史が織り成す景観や文化財などの地域資源を大切に守り育むとともに、当地は今、未来に向けた新たなチャレンジの最中でもあります。それは、IR(カジノを含む特定複合観光施設)の誘致です。
人口減少が進む中、交流人口の増加は必要不可欠であり、経済の起爆剤として大きな効果が恒久的に期待できるIR誘致に全力で取り組んでおります。風光明媚(めいび)な自然環境や「アクセスの良さ」すなわち「関西国際空港から最も近い県庁所在市」「新大阪駅から特急で1時間」「県中央部の白浜は東京から飛行機で1時間10分」といった地理的利便性から、『観光にもビジネスにも魅力的な和歌山』を訴え、観光振興や企業誘致につなげることで、地域経済を発展させていきたいと思います。
私は、ダイカストによるアルミ精密部品などの製造業に携わり、自動車をはじめ農機、電子、航空機など12業種に関わっております。中国やタイなどにも進出しており、私自身、約20年欠かすことなく、毎月1週間海外出張を続けるなど企業経営に邁進してまいりました。私のモットーは、「creative the future ―未来を創造すること―」です。今般のコロナ禍によって、海外出張は一時中断せざるを得なくなりましたが、新型コロナウイルス感染症の早期収束と、再び健全で持続的な発展を遂げていける明るい未来を確信しております。
今後も、当所が「企業と地域の応援団」として、愛する和歌山の素晴らしさを伝え、地域社会の活性化に寄与していけるよう、皆さまと手を携えながら、未来を創造していきたいと思います。
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