東京の下町・浅草にあるホワイトローズの創業は亨保6（1721）年。初代は江戸駒形に出てきて刻みたばこを売り始め、武田長五郎と名乗っていたという...

上越市の高田地区は、豪雪地帯として知られている。それを象徴する物として有名なのが、雪よけのためにつくられた「雁木」だろう。町家が軒を連ね...

「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ」と歌われたように、三重県津市は江戸時代、伊勢神宮の参拝客が立ち寄る宿場町として栄...

長野県佐久市岩村田。かつて中山道の宿場町として栄え、今なお古きよき情趣が感じられるこの場所に600年近く続く老舗旅館・佐久ホテルがある。「当...

高岡は、慶長14（1609）年、加賀前田家の二代藩主・前田利長によって開かれた城下町だ。第二次世界大戦の空襲を免れたため、古いまち並みが今でも...

戦国時代、相模の北条氏康、駿河の今川氏うじ真ざねにより甲斐の武田信玄は「塩留(しおどめ)(塩の配送禁止)」を断行された。武田氏の領地は海に面...

江戸時代の代表的茶人の一人、出雲松江藩七代藩主の松平治郷は、別名を不昧公といい、その名で広く知られている。彼が好んだ料理に関する文献や言...

やわらかなスポンジでこしあんを巻いた「タルト」は松山の郷土菓子として知られている。久松家初代松山藩主・松平定行が長崎探題職に就いていた天...

金沢といえば、まず前田藩・加賀百万石の城下町が思い浮かぶ。藩祖・前田利家が金沢城に入ったのが天正11（1583）年のこと。その8年前から金沢の地...

「いやぁ、先代から継いだのが9年ほど前で、それまでは家の歴史みたいなものに、そんなに興味が無かったんです。だから過去のことはよう知らんので...

南部氏による盛岡築城から400余年、盛岡は岩手県の県庁所在地、北東北の交通の要衝として栄えてきた。その盛岡城址からほど近い肴町商店街に、事務...

眼鏡のまちとしても知られる福井県鯖江市。この地で生まれ、広くその名を知られる日本酒「梵」の醸造元である加藤吉平商店は、昔、両替商・庄屋を...

群馬県の桐生市は、奈良時代から続く織物産地で「西の西陣・東の桐生」といわれるほど織物が盛んな土地柄だ。笠盛はこの地で明治10（1877）年に創...

米（コシヒカリ）が収穫され、日本有数の穀倉地帯として知られる越後平野。その南端に位置する小千谷市で明治32（1899）年に創業した阿部幸製菓は...

5月の青空の下、元気に泳ぐ鯉のぼり。立派な大人に成長してほしいという願いを込めて、男の赤ちゃんが生まれて最初に迎える端午の節句（5月5日）に...

鳥取市民にとって、ちくわは幼いころから慣れ親しんでいる味だ。長年にわたり、世帯当たりの年間支出額は、全国の県庁所在地・政令指定都市の中で...

天に向かって勢いよく駆け上りそうな、巨大な馬のブロンズ像が社屋入り口で出迎えてくれる。チョークと黒板、ホワイトボードなどを製造販売する馬...

熱海を訪れた観光客から記念撮影を頼まれる。カメラに向けるりりしい視線と爽やかな笑顔は、まるでアイドルか俳優のよう。「お客さまに喜んでいた...