小林しのぶ
九州を旅していると、いろんな場面でかしわめしに出合う。町の弁当店、コンビニはもちろん喫茶店のメニューや駅弁売店にもかしわめしが並ぶ。かしわめしは間違いなく九州を代表…
JR草津駅から徒歩15分、東海道(国道1号)の交差点にそびえる大きな「うばがもち」の看板。遠くからでも目を引き、吸い込まれるように立ち寄ってしまう。草津名物、いや滋賀県…
朝は卵かけご飯にのせて、昼はたっぷり挟んでサンドイッチに、夜は野菜と一緒にサッとソテーして。私、こんなにコンビーフが好きだったかしら?「千駄木腰塚」のコンビーフに出…
なんと素敵でおいしいコーンスープ! 正確には「嶽(だけ)きみスープ」、初めて出合ったコーンスープだ。嶽きみとは岩木山南麓の嶽高原で栽培されるトウモロコシ。津軽ならでは…
水戸の名物は黄門様と納豆、そして梅。水戸の偕楽園は日本を代表する庭園のひとつで、天保13(1842)年に徳川斉昭(なりあき)が造園。園内約13haの梅林には約3000本の梅が植えら…
大阪府堺市に住む親戚が、わが家にいつも土産に持ってきた餅菓子。それはそれはおいしくて、いつも母と取り合いになったのを覚えている。やわらかく、つるっとした餅(白玉)に…
和三盆とは江戸時代から変わらない素材と製法、技術で手づくりされる高級砂糖で、主に四国東部で生産されている。サトウキビ100%を使った阿波和三盆糖はベタつかない口溶けの…
トリュフ、フォアグラと並ぶ世界三大珍味のひとつキャビアはチョウザメの卵。魚卵のなかでも繊細な食味と芳醇な香り、コクをもち、“黒いダイヤモンド”と呼ばれている。ロシア産…
「檸檬(れもん)」と書いて「れも」。しゃれたネーミングと、個包装のレモン色のパッケージは、ひと目見たら忘れられない可愛さ。その名が表すようにレモン風味のチーズタルトで…
日本のスッポンは、全国生産の多くを浜名湖産が占める。それを一手に引き受けているのが、服部中村養鼈(ようべつ)場だ。スッポン養殖の元祖ともいわれる老舗である。浜松市内に…
看板もない千歳市郊外にある千歳ハムの工場直売店。店内に入ると何十種類ものハム、ソーセージ、ベーコンなどが所狭しと並んでいる。派手なPRをしないのには理由がある。この直…
毎年1月初旬に開催される「松本あめ市」。江戸時代前期から続くといわれ、ふく飴や市内各店の名物あめ、縁起物などを販売するだけでなく、時代行列なども行われ、松本の新春の…
自他ともに認める魚卵好きの私に、食べさせたいものがあると友人からの誘い。どうぞと運ばれてきたのは、炊きたてのごはんの上にフワリと盛られた魚卵。そのゴールドのみずみず…
「小鯛寿司」は古くから食べられている和歌山県の郷土寿司で、同県を代表する名物土産の一つ。コダイの尾を付けたまま握った形が、ふくら雀のように見えることから、別名「雀寿…
上州名物といえば“かかあ天下と空(から)っ風”だが、私にとっては、大好きな大前田英五郎や国定忠治を生んだ“渡世人たちの故郷”のイメージが強い。初めて「旅がらす」を手に取っ…
ウナギやアナゴのお重に欠かせない奈良漬。見た目は地味だが、その歴史は今から1300年前の奈良時代に始まる。上品な酒粕の風味とウリの食感とのコラボは一度食べたら忘れられな…
「ご飯の友」の定番の一つ、のりの佃煮。津々浦々いろいろな味があるが、ベタっと甘いのは好みではない。磯の香り、深いコク、舌触り、毎日食べても飽きないうまさ! それらを…
日本海に面した山口県長門市仙崎は、県内屈指の漁業の町。フグ、ウニ、かまぼこなど全国に知られる特産品は数多い。その一つが、地魚・金太郎だ。標準和名をヒメジといい、魚体…
黒地のふたに描かれた楕円形の真っ赤なトマト。少しいびつな形ながら、つややかに熟して、ピンと張ったヘタは青くみずみずしい。モダンなイラスト、斬新なパッケージデザイン。…
紋別にとんでもなくうまいかまぼこがある、と以前からうわさに聞いていた。すり身の中にホタテが1個ごろりと入っているとか、むいたばかりのズワイガニがそのままのっていると…
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