各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。毎号1地域ごとに店舗で販売された人気商品を紹介しているが、今回は6地域の逸品を一挙に紹介する。
特産品のカキ製品を前面に
相生商工会議所 兵庫県
相生商工会議所は、特産品の蒸しかき「珠せいろ」をはじめ、地元高校生と取り組む特産品開発プロジェクトから生まれた商品や、女性農家グループが食の安全にこだわってつくる商品を紹介した。
「珠せいろ」は播磨灘産のカキを特許製法で蒸して冷凍したもの。水産加工のマルト水産が、冬が旬のカキを一年中楽しめるようにと開発した。加熱していながらふっくら仕上がっており、解凍してそのまま食べられるほか、料理にも活用できる。ブースでは試食を提供し、好評だった。
珠せいろをつくる際に出るカキエキスを活用したふりかけ「ふりカキ」や「牡蠣飯の素」も出品。これらは同所と相生産業高校、地元事業者が共同開発した商品だ。これまでにもポン酢「ゆずみそポン」やキャッサバ芋を使った「あいおいもアイス」などを次々と開発し、現在も新製品の開発を続けている。
「ふりカキ」は、カキを食べたことがない子どもに食べてほしいと、栄養満点なのに廃棄されていたカキエキスを活用して開発。2018年の「商業高校フードグランプリ」(伊藤忠食品主催)で見事に大賞を受賞した。
また、女性農家グループ「食と農を守るかあちゃんず」は添加物を使わずにつくった「ゆずみそ」やユズ果汁100%の「まるごとゆず」などを出品。各商品には高校生手書きのPOPが添えられ、特徴をアピールした。
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