各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。本紙では、毎号1地域ごとに店舗で販売された人気の「こだわりの逸品」を紹介しているが、今回は年末特集として6地域を一挙に紹介する。
未利用果実をブランドに
小樽商工会議所 北海道
小樽商工会議所は、特産品のニシンを加工した「にしん小樽漬」シリーズと、小樽周辺・後志(しりべし)地域産の果物などを使ったブランド「小樽美人」のリキュールやスイーツを出品した。
にしん小樽漬は出品した6社がそれぞれ具材、味付けにこだわって仕上げた酒の肴やご飯のお供におすすめの逸品。一方、小樽美人は同所などが平成25年から取り組む未利用果実を活用した新製品開発プロジェクトから誕生したブランドだ。
同地域はプルーン、ブルーベリー、アロニアなどさまざまな果物が収穫されているが、活用されていないものも多かったという。最初に開発したのは梅酒(田中酒造)。余市・仁木町産の果実を100%使用し、アンチエイジング効果があるといわれるアロニア果汁、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンCを配合した。女性の目線で開発したこの梅酒が人気となり、続けてプルーン酒なども開発した。
今回は、新製品のアロニア酒などリキュール5種類と、いずれも地域の果実を使った洋菓子「カタラーナ」(オステリア・イル・ぴあっと・ヌォーボ)、「蒸しどら」(新倉屋)、「和クレープ」(六美)、「生どら焼」(菓匠小樽松月堂)などを販売した。
同所は「地元で愛され、そしておいしくなければ地域ブランドとして定着しない。今後も質の高いものを開発し、認知度向上を図りたい」と話している。
最新号を紙面で読める!