全国の商工会議所や商工会が地域の事業者と一丸となって、地域の資源を活かした特産品や観光商品の開発などを行う「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」。9年目となる今年も商工会議所案件で43件が採択された。(2面参照)
43件の内訳は、次年度の事業実施を視野に入れ事業計画の策定を行う「調査研究事業」20件、特産品や観光の開発などに本格的に取り組む「本体事業1年目」15件、1年目の結果を踏まえさらに商品改良などを行う「本体事業2年目」の8件。いずれのプロジェクトも審査委員会で評価の高かったものばかり。全国規模の市場展開に期待は高まる。
採択案件紹介【本体事業1年目】鹿沼商工会議所(栃木県)
豊富な森林資源を活用した「適材適所」で新たなオフィス空間を提案(特産品開発)
鹿沼固有の木材加工技術と金属加工技術、そして、豊富な森林資源を活用して、内装・建具・家具などの解体移設が可能な、ハイブリットオフィス空間システムを開発する。 鹿沼発の新製品として、金属と木材が融合したハイブリッドオフィス空間システム「杉インフィル」の試作品の開発を進め、展示会への出展などを通じて消費者の声を集め、地域ブランドに育成させていく。また、参画する業界団体間での交流を図り、事業者間の相互理解の促進と新たな事業の創造、共同受発注の創出につなげていく。
最新号を紙面で読める!